交通事故弁護士の交通事故体験記
⑩ ご近所の整形外科へ
その後、月曜日に家の近くの整形外科へ行きました。
その整形外科を選んだのは、通院の便宜を考えて以上の理由はありません。
私は、普段病院にはほとんどかからないので、病院自体、かなり久しぶりに行きました(ワクチン接種ぐらいでしか病院は行きません)。
病院につくと、レントゲンを撮ることになりました。
すると、やはり、左肩の骨がずれているようでした。
その後、お医者様の診断を受けると、「左肩鎖関節脱臼」であるとのことです。
そこで、私は、手術の必要性があるか聞いたところ、「手術するか保存療法で済むかのギリギリのところである」と言われました。

まずは、骨がずれないよう、2週間から1か月程度、固定することになりました。
こちらの記事もチェック
交通事故事件において、意外と重要な各月の診断書
⑪ 職場にて
交通事故後、左手を固定して、職場に行きました。
弁護士業は、パソコンで書面を書いたりしますので、左手を固定しているとかなりの不便が生じていました。
ちなみに、仕事をフルで休んだのは、事故後最初の出勤日のみで、あとは、時間休で対応しました。
⑫ リハビリ開始~終了
事故から3週間強で、固定が外れ、リハビリを行うことになりました。
リハビリでは、日常生活動作ができるようになることが目標となりました。
リハビリは、担当の理学療法士の先生がついてくれます。
私は、大体2週間に1度くらいの割合で、リハビリに通いました。

最初は、肩がほとんど回らない状態でしたが、リハビリの終了後には、だいぶ回るようになりました。
⑬ 治療終了時
そうこうしているうちに、加害者様の加入する保険会社より、治療終了の目途についての問い合わせがなされました。
正直、病院の先生からは、保険会社の一括対応(一般に、治療費を保険会社が払うことをいう)が終了しても、自費で通っても良い旨言われており、どこで治療を終了させるのか難しいところではありました。
しかしながら、保険会社からの問い合わせも来ていることですので、事故から約6か月経過したところで、治療を終了させることにしました。
こちらの記事もチェック
保険会社の「医療照会」と「治療打ち切り時期」について
⑭ 後遺障害診断書作成

治療を終了する際、主治医より、後遺障害診断書を書く旨言われました。
それもそのはずで、私の方は、外見から見ても明らかに変形していることが分かる状態でした。
また、左肩には、痛みがありましたが、その痛みは、肩の変形から来ている旨の説明がありました。
私としては、上記の症状は、後遺障害に該当する可能性が高いと考え、主治医に後遺障害診断書の作成をお願いいたしました。
こちらの記事もチェック
医師が後遺障害診断書を書いてくれない時はどうしたらいいか
⑮ 被害者請求を自ら行う
3週間ほどすると、頼んでいた後遺障害診断書が、病院から自宅に届きました。
それと同時に、保険会社より診断書等の必要書類を貰い、自ら自賠責保険に「被害者請求」にて、後遺障害の申請を行いました。
その際、病院より取り寄せたレントゲン画像と自分の肩の変形が分かるように写真データを作成し、添付しました。
こちらの記事もチェック
後遺障害認定は、被害者請求をした方がよい理由
⑯ 自賠責保険会社からの連絡・・・そして
被害者請求から1か月ほどして、自賠責保険会社より連絡がありました。
内容としては、後遺障害の等級が認定されたといううれしい知らせでした。

恐る恐る後遺障害の等級を聞くと、12級であることが分かり、一安心した記憶があります。
⑰ 後遺障害等級認定後・・・
自賠責保険より、損害額の一部が賠償金として支払われました。
その後、残りの賠償金額について、自ら相手方保険会社と交渉し、無事、和解することができました。
こちらの記事もチェック
後遺障害逸失利益とは何か?
⑱ 交通事故を経験して
これまで、私は弁護士として、沢山の交通事故事件を担当してきました。
その中で、交通事故被害者に対し、大なり小なり沢山のアドバイスをしてきました。
しかしながら、自分は、交通事故に遭ったことがなく、どこか法律的なアドバイスに終始していたような気がします。
もっとも、今回、交通事故に遭い、緊急搬送から後遺障害申請、賠償交渉を自身のみの力で行うことで、交通事故被害者がどのように動けばベストかについて、真の意味で理解することができたと思います。
これからは、今回交通事故に遭ったという経験を少しでも還元できるように頑張りたいと思います。
人間万事塞翁が馬、弁護士立花志功はただでは転びませんよ!→弁護士紹介はこちら