自動車事故と自転車事故の違いは?

 自転車事故は、通常の交通事故に比べて交渉が困難となる事案が多いです。具体的には、三つの問題点が考えられます。

①自転車に乗っている人の任意保険加入率

 自動車であれば多くの人が任意保険に加入していますが、自転車事故の場合、任意保険に入っている人が多いとは言えません。それゆえ、自転車事故の加害者に資力が無い場合、治療費すら払えないこともあります。

②後遺障害を認定する機関がない

 自転車事故の場合、誰かが後遺障害を認定するわけではないため、示談交渉の段階になって後遺障害の有無が争いになることが極めて多いです。

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③過失割合に関する明確な基準がない

 自転車事故の場合、自動車事故と比べて似たような事故の先例がない事も多く、過失割合について争いになることが多いです。

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 以上のように、自転車事故は自動車事故に比べて当事者間での任意交渉による解決が難しいケースが多いと言わざるを得ません。そのような場合は、裁判も含め、弁護士を介入させた方がよい結果になる可能性があります。

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